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● 富士宮柔道のあゆみ

大正末期、大宮柔道館として地域の実業家、石川佐重氏が街の中央(現在の常盤区)の一画に道場を建て、同世代の若者有志を集めてよく稽古に励んだ。当時のメンバーには、石川佐重、佐野寿男、塩川健太郎、渡辺英一の各ほか数名の若者たちが活躍した。しかし乍ら昭和7年4月大宮町中心市街地の大火で街は壊滅、道場もすべて焼失してしまった。
その後、昭和12年頃より日支事変、続いて太平洋戦争が勃発。また激化し、男性は皆兵役に就き、一般市民には殆ど柔道の出来る状況は失われてしまった。

● 柔道会発足当時の状況

昭和20年、終戦当時の混乱期、武道禁止命令により剣道とともに禁止された。その後格闘技のスポーツ化としての理解により、1年後には規制も解除となった。然し、愛好者たちの練習の場は殆ど無く、唯一富士宮警察署の道場を借用し、お互いによく励み心技体を磨いた。かねてよりこれを機に柔道会の組織をつくろうと、以前大宮柔道館を活動的に育成していた石川佐重氏は同志の佐野寿男、渡井彰、佐野忠雄等の関係者が相寄り、会の結成気運が急速に進展した。なお、市内富丘地区青木の出身で講道館柔道史に残る偉業を遂げた諏訪部顕氏が、昭和22年、東京より郷里に家族と共に転居された折であった。又高齢ながらもよく後輩たちの育成指導をされた。
やがて昭和23年8月、愛好者たちの総意となって富士宮柔道会を設立、会場を富士宮警察署の好意により3階の道場に於いて盛大に発会式が挙行された。
初代会長には、石川佐重氏が推挙され、顧問に富士宮市長小室鶴松、山本警察署長、浅間大社佐藤宮司、諏訪部顕各氏、相談役、虎岩甫、清京太郎、成田錦四郎、武藤熊雄、各氏他、運営には、佐野寿男、佐野忠雄、渡井彰、増田健一他、各氏によって組織された。
その当時より、各地区での柔道熱は高揚し、また都市対抗試合が盛んに実施されるようになった。当市でも、隣接の富士、吉原両市の同志達との交流もあり、この件にて協議を交わし、以後数回に亘って対抗試合を富士宮、鷹岡混成チームと、富士、吉原両混成チームとで開催した。昭和26年7月に富士宮会場では大宮小学校校庭でグランドに畳を敷いての特設試合場で開催した。選手は各チーム15名づつ、白熱した試合が展開し、この試合は富士宮チームが勝利を得た。個人戦は優勝、内藤修次(二段・宮柔)2位上田政信(二段・宮柔)3位植田昭夫(初段・吉原)であった。
毎回の大会には審判員として諏訪部顕8段佐藤五八郎(8段)高橋尭昭(7段)清京太郎(6段)の各先生に指導を仰いだ。
その年の末、昭和26年12月9日浜松養神館チーム(佐藤五八郎館長)と富士・富士宮地区連合チームとの対抗試合が協議され実現となった。
会場は浜松市公会堂のステージに設置し、選手は両軍15名ずつ。白熱して好試合が続き、結果は浜松混成チームが1点差で勝利を得た。

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 都市対抗試合はこうして各所で実現され、柔道普及は全国に拡大された。選手メンバーは岩山義弘(5段)佐野純雄(5段)山本作五郎(3段)渡辺成澄(3段)松下梅雄(2段)渡井義臣(2段)内藤修次(2段)上田政信(2段)田辺邦男(初段)田丸春雄(初段)鷹岡町井出隆重(2段)井出亀之丞(2段)
昭和30年より県東部地区大会、県大会と続き、昭和33年9月より第1回静岡県主催の柔道祭が開催され、以来現在も年中行事として継続されている。
昭和32年、富士宮武道館の設立の意気と気運に燃えた環境の中で、これも諏訪部先生の導きにより東京本部の講道館長(3代目)嘉納履正先生と当時日本柔道会のトップ選手、醍醐敏郎7段(現10段)大沢廣巳6段(現10段)、女子、二星温子(5段)の各先生を招き、浅間大社境内にある公民館にて式典を実現した。

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昭和43年富士宮警察署が移転の為、取り壊しとなり、20余年の修練場は消えた。その後は3年間専売公社(宮町)内の土地に仮設道場を建て、佐野会長の指示のもとに活動が継続された。その後、市の計画されている元富士宮東高校グランド跡地に市立体育館東側に武道場が建設され、ようやく本格的な柔剣道場が完成した。
昭和51年10月17日、県東部地区柔道祭をこの会場で開催、今まで以上の参加者も多く盛況を極めた。
昭和54年8月、県東部地区主催の工藤杯高校柔道選手権大会。これはかつて県東部が生んだ名選手工藤勝太郎氏の功績に続けと、富士宮北高校を会場にして開催。毎年新人戦として団体、個人と二日間にわたり実施。常に30余校の参加によって熱戦を繰り広げ、成果をあげている。

● 新体育館の完成

平成2年4月、富士宮市の庁舎新築に基き総合体育館は外神東町に移転新築され、武道場も併設し、常設150畳、全面300畳の試合場として完備、以来市民スポーツ祭及び各団体の競技が開催され、利用者の競技力向上に寄与している。

● 会長の交代

佐野忠雄会長(7段)は会の設立以来、会長として50有余年会員の指導に携わり、平成14年9月、後継者、佐野武雄(7段)に会長の職を継承し、平成25年4月より小林賢治(8段)に、令和5年4月より長橋正宏(5段)に会長を引き継いだ。

 

令和5年度富士宮市柔道会役員名簿
役員名 氏  名 段  位 備  考
会長 長橋正宏
事務局・東部地区役員・総括指導者
副会長 舛田健司
東部地区役員・総括指導者・宮柔監事
   
 
理事長 赤池秀貴
体協理事・・・中学生~指導者
理事 蛭川徳也
市スポ担・宮柔会計・東部地区役員
藤田渉司
中学生~指導者
小松裕樹
小学生指導者
荻 綾子
東部地区役員・小学生指導者
渡辺 進
小学生指導者
名誉会長 小林賢治
東部地区理事・県監事・宮柔監事

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〈連絡先〉
会 長 長橋正宏 富士宮市外神東町134-3
TEL 0544-58-5700
事務局 長橋正宏
〒418-0007 富士宮市外神東町134-3
TEL 0544-58-5700

● 富士宮柔道会への入会方法

 ●先ずは稽古日に親子さんと見学に来て下さい。

  1. 稽古日は 毎週水曜日・金曜日・日曜日
  2. 稽古時間は
    小学生は19時~20時(以降は希望者自主練習)
    中学・高校・一般は19時~20時45分(20時以前は基礎練習)
  3. 体験入会の子供には柔道着を無料でお貸しいたします(サイズの合う物があれば)
    (柔道着が無くても、運動の出来る服装であれば基礎練習は出来ます)

 ●柔道の稽古を体験してみて、やってみたいな、出来そうだなと思いましたら

  1. 富士宮柔道会入会願書に必要事項を記入して頂き、稽古日に持参して下さい、その日から稽古に参加出来ます。

 ●入会資格

  1. 運動に支障のない健全な小学生~中学・一般
  2. 人に迷惑を掛けない、柔道を習う事の目的を持って修業出来る者
  3. 精力善用・自他共栄の柔道精神を実生活に活かそうと努力出来る者
    《精力善用》(精神力最善活用)
    いかなる状況においても、己の心身の力を働かせ、最善の結果を得る努力をすること。
    《自他共栄》
    自己の栄えのみを目的とせず助け合い、譲り合い、融和強調して、共に栄えること。
  4. ほかに会長が承認した者

●入会願書と規定の料金を提出して頂くと、下記のように申請手続きが実施されます。

  1. 会費 2,000円(毎月)  入会金 2000円(初回のみ)
    父母会費 7,000円/年(小学生のみ1家族)
    会費・入会金は、スポーツ保険加入・大会参加費・大会交通費・昇級帯費
    その他の経費等に使用されています。
  2. 柔道着は各人にてご購入願います…購入方法解らなければご紹介致します。
    (背中と胸のゼッケンは当方で準備致しますので、購入はしないで下さい)

何か解らないことがありましたら、下記に直接連絡下さい。
富士宮柔道会会長  長橋正宏  携帯 090-7911-8566  TEL0544-58-5700

富士宮柔道会へのご入会を心よりお待ち致しております!
たくさんの仲間達と柔道を楽しみましょう

● 富士宮柔道会会則

第1章 総則
第1条
本会は富士宮柔道会と称し、その柔道場を富士宮市市民体育館内の武道場に置く。
第2条
本会の事務所は本会長宅に置く(富士宮市外神東町134-3 長橋正宏 TEL:0544-58-5700)
第3条
本会は富士宮市体育協会に加入する。
第4条
本会は、柔道の普及発展と会員相互の親睦、融和を図り、青少年の精力善用自他共栄の精神を養う場とする。
第5条
本会は、第4条の目的を達成するため、次の事業を行う。

  1. 各種大会の開催及び参加、並びに後援に関すること。
  2. 他道場との合同練習の自主的な取り組みに関すること。
  3. 各種講習会・研修会への参加で指導力の向上に関すること。
  4. 昇級審査・昇段審査・形の審査等の受験指導に関すること。
  5. 柔道の普及に関する事業の計画及び実施に関すること。
  6. 上部柔道協会の諸事業に対しての協力に関すること。
  7. その他本会に於いて必要と認められる事業に関すること。
第6条
本会は、富士宮市又は近郊に在住・在勤・在学し、本会の目的に賛同し入会した者をもって組織する。
第2章 会員
第7条
本会への入会は所定の入会願書に記入し申し込んだ上、会長及び理事会の承認を得た者とする。
第8条
本会会員は総会において決定されている(第7章附則)所定の会費を納めなければならない。
第9条
本会から脱会しようとする会員は脱会届けを本会長に提出し、承諾を得なければならない。
但し、第9条により会員の資格を喪失した場合は、その喪失と同時に脱会したものとみなす(署名・捺印した脱会届書を会長に提出)
第10条
会員が次の各項に該当するときは、会長が理事会に諮り、会の決定を経て除名する事が出来る。

  1. 正当な理由(会長が認める)がなく、3ケ月以上に渡り会費の納入が無き者。
  2. 法令又は本会規約に違反し、本会の名誉を著しく傷つける行為のあった者。
    1. 如何なる場所・状況においても、暴力行為は厳しく処分(即除名)される。
    2. 指導者への誹謗・批判で名誉を傷つける言動。
  3. 入会規則に反して、他の者への修業の妨げになる様な行為をする者。
第3章 会計
第11条
本会の会計年度は4月1日に始まり、翌3月31に終わる。
第12条
本会の経費は次に掲げたもので支弁する。

  1. 会費
  2. 体育協会から(個人からの賛助金)の助成金
  3. 各種事業時の御祝儀
  4. その他の収入
第13条
本会の予算及び決算は、役員会の決議を経て総会の承認を経なければならない。
第14条
本会の収支決算に余剰金がある場合は、翌年度に繰り越すものとする。
第4章 役員
第15条
本会の業務を運営する為に次の役員を置く。

  1. 会長  1名
  2. 副会長  1名
  3. 理事長  1名
  4. 理事  7名以内(内代表1名)
  5. 会計  1名
  6. 監事(監査)  2名
  7. 顧問  若干名
  8. 相談役  若干名
第16条
本会の役員の選任は次の通りとする。

  1. 会長、副会長は理事会で選出する。
  2. 名誉顧問は会長・副会長として長年に亘り柔道会の発展に尽力された者とする。
  3. 理事長は理事の互選とする。
  4. 理事は会長が選出する。
  5. 監事及び会計は理事長が理事会に諮って委嘱する。
  6. 顧問は会長が理事会に諮って推薦するものとし、会長の諮問に応え
    また、必要に応じて会議に出席し意見を述べることが出来る。
  7. 相談役は永年本会の向上発展に尽力をつくしその功績顕著であり、理事会が推薦するものとする。
第17条
役員の任期は次の通りとする。

  1. 役員の任期は2年とし重責を妨げない、補欠役員の任期は前任者の残存期間とする。
  2. 役員は任期を満了しても後任者が決定するまで職務を行う。
第18条
役員の職務内容

  1. 会長は本会を代表してこれを総括する。また会議を召集してその議長を務める。
  2. 副会長は会長を補佐し会長事故ある時は代行する。
  3. 理事長は理事会を代表し会務を執行する。会長・副会長事故あるときは代わって任務を代行する。
  4. 理事代表は理事長を補佐し理事長事故ある時は代行する。
  5. 理事は理事会を組織し事業の企画・立案・審議にあたる。
    (道場における指導全般に関わり安全・安心、健全な指導の向上を図っていく)
  6. 監事は会計を監査する。
  7. 会計は収入・支出を明らかにし書類の整理にあたる。
第5章 会議
第19条
会議は必要に応じ、会長又は理事長が召集する。会議は半数以上の出席者がなければ成立しない。
議事は出席者の過半数を以って決定する。
第20条
毎年4月に総会を開催しなければならない。
第21条
総会においては次の事項を議決する。

  1. 会則の改廃
  2. 決算・予算の承認
  3. 事業計画
  4. その他
第6章 賞罰
第22条
会長は理事会に諮って、本会の目的達成に功績顕著であると認めたものに対しそれを表彰することが出来る。
会則に違反、或いはその目的を阻害した言動をなした者に対し(規定第10条により)相応の処分に付することが出来る。
第7章 附則
  1. 入会希望は、所定の入会願書に入会金・会費・父母会費(小学生のみ)を添えて提出する。
  2. 入会金 2,000円  会費 2,000円/月  父母会費 7,000円/年…(いずれも令和5年4月現在)
  3. 会費は、月々毎に納入する。
  4. 会員以外の者の道場においての練習を原則として禁止する。
    但し会長の承認(保険に入っていること)においてはこの限りではない。
  5. 会の名を以ってする慶弔については、生花のみとする…役員本人・役員の両親・役員の家族に限定(令和5年4月現在)
  6. 静岡県柔道協会東部地区役員の推薦は、会長が理事会の推薦を以ってこれにあたる。
  7. 指導方法の統一を図り、複数の指導者による理解の混乱を防止する事を目的とし主任指導性を設ける。
    各指導者(委員)は主任指導者の方針に基づく指導を心がけ、主任指導者との疎通を図る、なお主任指導者は各理事と協議し、方針の統一性を図る。

    主任指導者は以下の通りとする。

    • 全般の躾・教育指導主任(長橋正宏先生・舛田健司先生・蝦川徳也先生)
    • 小学生指導主任(小松裕樹先生・渡辺進先生・荻 綾子先生…低学年専任)
    • 中学生上の指導主任(赤池秀貴先生・藤田渉司先生)
  8. 父母会については小学生の保護者による運営とし、小学生の家族単位で加入する。
    ※詳細は別途<富士宮柔道会父母会>会則を参照の事!

    父母会役員 父母会長 小学生キャプテンの父母
      副会長 5年生の父母より選出
      会計 5年生以下の父母から選出
    年間行事 4月 役員紹介・父母会顔合わせ
      7月 BBQ懇親会
      11月 忘年会
      1月 鏡開き
      3月 6年生を送る会
    補助業務 試合、遠征練習での指導者弁当及び配車手配

    この会則は令和5年4月1日より施行する。

● 会員の守るべき事がら

道場で修行したことは日常生活・社会に出てからも活かすこと!

  1. 礼儀正しくすること。(道場に入るときは大きな声であいさつをし、礼儀正しく)
  2. 指導者も挨拶、礼法は大きな声でしっかり行うこと。
  3. 道場に入ったら先生の指示に従い、勝手な行動は行わない。
  4. 常に柔道を習う事の目的を持って修行すること。
  5. 稽古中は先生の言う事をしっかり聞き、大きな声で返事をする。
  6. 稽古中の挨拶・礼法はしっかり行なうこと。
  7. 1本を取る柔道を目指す。
  8. 相手があっての柔道、相手を守る、自分も守る正しい組み手で綺麗な柔道を行うこと。
  9. 先生が居ないときは、絶対柔道の稽古はしないこと、大きな怪我の原因です。
  10. 体調が悪いときは、すぐに先生に申し出て先生の指示を仰ぐように。
  11. 稽古中に頭を打ったときは、すぐに練習をやめさせ、その後の善処を計ること。
  12. 道場は常に綺麗に使用すること、使用後は心も清め感謝の心で綺麗にして終わること。
  13. 決められた練習時間は厳守すること。
  14. 準備・片づけ・掃除等は全員で行うこと。
  15. 道場での飲食・ガムは厳禁…但し水分補給はこの限りではない。
  16. 履物はきちんと下駄箱に、入らないときは揃えておく事。
  17. トイレは綺麗に使い、履物もしっかり揃えること。
  18. 意地悪な言動を行わないこと。
  19. 学校の宿題は必ず終わっておくこと。